生活の中で感じる身近な化学！かんたん化学入門>酒と健康【お酒と人の体】

前のページでは、飲酒での体への影響などを見ていました。
このページでは、お酒を飲むことで化学反応が体の中で起きている様子を見てい行
きたいと思います。
口から飲んだアルコールは、喉を通って胃に入ります。
本来、胃は消化をするだけで何かを吸収することはないのです。
しかし、アルコールだけは例外です。
飲んだアルコールの15〜20％は胃で吸収されます、その時に同時に水分も吸収され
ます。
胃にももちろん、先ほどまで話題に出ていたアルコールを分解する酵素があります、
この酵素の活性が低い人は、アルコールが直接胃に作用してしまうのですね。
そして胃で吸収されたアルコールは一部分解され、次に肝臓へと進んでいきます。
胃で吸収されなかった残りの80〜90％のアルコールは、小腸で吸収されて肝臓へ向
かいます。
この吸収されたアルコールがどうなるかと言いますと、アセトアルデヒドに肝臓で
酵素の力によって分解されます。
そして、アセトアルデヒドを分解する酵素によって酢酸になります。
これが一連のアルコールの分解の反応です。